鍼灸師になってからが○○
国家試験に合格し、晴れて鍼灸師になって一人前というわけではありません。
ここからがスタートなんですよ。
そんなことを先生がおっしゃられていました。
鍼を刺すにしても、日頃、自分や身内に刺したり、実技でペアやグループを組んだクラスメイトに刺したりするぐらいですからね。
経験医学
経験がものを言う世界だと感じています。
臨床医学とは?
医学の基礎的科学である基礎医学に対して,診療の学ともいえる。病気にかかって悩んでいる人をいかになおすべきかということを学問的に体系づけた部門をいう。
参照:臨床医学(りんしょういがく)とは – コトバンク
私は臨床医学総論を勉強し、バセドウ病というものを知りました。
主な症状は甲状腺腫、頻脈、眼球突出なんですが、サッカーの本田選手や美奈子さんがバセドウ病でしたよね。
病気はどうにもならない時がある
私の話になりますが、胃の調子がおかしくなって、どうにもこうにもならなくなってしまった時がありました。
お腹のあたりにお灸をしたりもしたんですけど改善しないんですよ。
ストレスなのか何なのか分かりませんが、食欲もなくなるし、ずっと胃の違和感が続くし、身体が悲鳴をあげていました。
自分の身体のことって一番自分が知っているじゃないですか。
クリニックで胃カメラ検査したんですが、お医者さんから「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)がいます」と言われました。
現在、ピロリ菌は保険適応されるので、一週間分の抗生物質を処方されて飲みました。
それで胃の中のピロリ菌を駆除したんですよ。
経験者として語らせていただきますが、あれ、おかしいなと身体の不調を感じたらきちんと精密検査はした方がいいと思います。
大丈夫だとほっておくととんでもない病気が進行してしまう場合もありますからね。
ピロリ菌を駆除してからは、胃の不調で悩まされることはなくなり、食欲も回復しました。
よかった。
よかった。
さすがに鍼灸でピロリ菌は退治できませんからね(笑)
鍼灸学校の先生も、この患者さん、お医者さんにちゃんと診てもらった方がいいなと感じたら、病院やクリニックに紹介状を書くことが大事とおっしゃっていましたね。
ストレスを感じない生き方
鍼灸師になるために鍼灸学生たちは大学や専門学校で、病気のことも学んでいきます。
私もピロリ菌を例に出しましたが、過去、身体が不調になったことはあります。
身体が悲鳴を上げて倒れてしまう。
場合によっては心までも壊れてしまうこともあります。
私はストレスを感じない生き方って大事だなと。
今の世の中、何かとストレスを感じやすい社会なのかなと思う時もありますので。
私は達観したわけではありませんが、宇宙レベルで見たらこんなことなんて些細なことだから気にしてもしょうがないと思うようにし、ストレスが蓄積されない生活を心がけています。
小さな無理の積み重ねが蓄積されれば、いずれ身体を壊してしまうかもしれません。
私は将来、鍼灸師になり患者さんに施術をする立場になります。
その時にふと思うことがあります。
私がストレスを抱えながらだったり、無理をしながら仕事をするのは良くないのではないかと……。
そりゃ理想論だよと言われるかもしれません。
生活だってありますし。
けれども理想的な生活を送るために自分が何ができるのか。
それは鍼灸では学ぶことのできない視点で追求していかないといけないのかな、と感じています。