鍼灸学生生活

経路経穴概論の勉強でこうしておけばよかったこと

新版経絡経穴概論

鍼灸専門学校や鍼灸大学によって教育のやり方は違うと思いますが、私が通う鍼灸学校では2年生の終わりで経路経穴概論の勉強が終了しました。この時点で国家試験の経路経穴概論の問題は全問答えられる状態になるわけです。

まだ習っていないから答えられないとは言えない状況になります。そんな私も経穴に関して準備万端な状態にしてあるわけではありませんでした。むしろ鍼灸学校に入学してから、こうしておけばよかったなぁという後悔がたくさんあります。

今回は私の経験を基に、1年生からこういう勉強法をしておけばよかったと思うことを書いていきたいと思います。将来、鍼灸師になりたい。鍼灸学校入学を考えている方に向けて何かの参考になれば幸いです。

ツボが身体のどこにあるか把握しましょう

まずツボがどの身体の部分にあり、何という経脈で穴は何なのか答えられるようにしておくといいです。
例)合谷の場合、経脈が手の陽明大腸経。穴が太陽の原穴、四総穴となります。

ツボの取穴を答えられるようにしておきましょう

併せて取穴のしかたも答えられるようにしてください。
例)合谷の取り方は、手背、第2中手骨中点の橈側です。
※私の鍼灸学校でははり実技や灸実の実技テストで取穴を答える試験がありました。

取穴に関しては3年生の時に卒業認定試験で取穴の実技試験があるらしいので、遅かれ早かれ覚えないといけなくなります。だったら1年生の頃から取穴を頭に叩き込んでおくといいです。

私が通う鍼灸学校の場合ですが、取穴試験と定期テストの日程がほぼ重なってしまいました。取穴を覚えている間、定期テストに向けた勉強が後回しになったのです。

こんなことになるんだったら1年生の時から、取穴のしかたも覚えればよかったと後悔しました。現在の鍼灸の国家試験で経路経穴概論は重要な科目となっており、解剖学と生理学の問題数が減り、経路経穴概論の問題が増えているそうです。

それだけ国が経路経穴を重要視しているわけですから、地道にコツコツやっておくといいでしょう。そうしておくことにより2、3年生の時にはり実技、灸実技の授業時に理解が深まり、取穴の実テストを余裕を持って挑むことができると思います。

鍼灸学校入学前に私がしたこと

ちなみに私の場合ですが、鍼灸学校の入学が決まった時点でツボ暗記カードを購入し、電車の移動時間はツボの流注を覚えることをやっていました。

例)手の陽明大腸経
商陽(しょうよう)→二間(じかん)→三間(さんかん)→合谷(ごうこく)→陽谿(ようけい)→偏歴(へんれき)→温溜(おんる)→下廉(げれん)→上廉(じょうれん)→三里(さんり)→曲池(きょくち)→肘りょう(ちゅうりょう)→五里(ごり)→臂臑(ひじゅ)→肩ぐう(けんぐう)→巨骨(ここつ)→天鼎(てんてい)→扶突(ふとつ)→禾りょう(かりょう)→迎香(げいこう)
※ツボの流注の順番を「→(やじるし)」の順番で覚えるだけでも1年生時、試験はクリアーできますが、きちんとツボがどこにあるか把握しながら暗記することをお勧めします。

値段はある程度しましたが、赤点を取って再試験の料金を考えたら私は安い買い物だと思うようにしました。事前に勉強していたおかげで1年時は赤点を取らずにすみましたので。

無地のカードに経絡経穴を書き込む

無地のカードを購入し、そこに経絡経穴を書き込みました。はり実技や灸実技の取穴試験の時に作っていたカードは大活躍しましたね。